こんにちは!
みなさん、いかがおすごしでしょうか。
さて、みなさんは融資を受ける際にどのような点に注意を払いますか?
利息でしょうか?
融資限度額でしょうか?
返済期間でしょうか?
これらのことに注意を払うことは、もちろん重要ですが、これら以外にも注意を払うことはたくさんあります。
その一つに停止条件があります。では、停止条件とは、どのようなことなのか?なぜ、注意しなければならないのか?
その点について、ご説明させていただきます。
はじめに
何か大きなものを購入するとき、事業を始めるとき、などに必要になる融資。そのような融資を受けて何かを購入する際に注意が必要なのが停止条件の内容をしっかりと把握しておくことです。
では、停止条件とは、どのような条件なのでしょうか?また、停止条件に似た解除条件とはどのような条件なのでしょうか?
融資を受ける際に注意すべき停止条件にとは何?こんなところに注意!
融資を受ける際に注意すべき停止条件について
「停止」は、途中で止まること、止めること、といった意味になるため、停止条件と聞くと、融資を途中で止める条件のように思われますが、それは大きな間違いです。停止条件とは、ある条件をクリアすることで事が始まることを意味します。
融資の件で言えば、融資を受ける承認を得られて初めて融資を実行することができ、それが停止条件になります。誰しも融資を受ける際には様々な条件をクリアしなければなりません。返済計画や個人情報の確認など…。
融資の際に停止条件が課せられた場合は、融資の承認が得られなければ、その契約話は白紙になることを忘れてはいけません。
停止条件とは少し異なる、融資を受ける際に注意すべき解除条件について
「解除」は、今まであった制限などがなくなり元の状態に戻ることを意味するため、「解除条件」と聞くと、元の状態に戻ることができる条件のように思われますが、それは大きな間違いです。解除条件とは、事が終わるきっかけを意味します。この点が停止条件とは異なります。
解除条件の場合は、一旦、融資の話は成立しています。そのうえで、融資の承認を得ることができなかった場合、その契約はなかったものとする行為が解除条件になります。
融資の際に停止条件を利用するメリット
融資の際に停止条件を利用するメリットは大きなものになります。
停止条件の場合、あくまでも、契約は融資を受ける承認を得られてからになります。そのため、万が一、融資を受ける承認を得ることができなかった場合でも安心です。その時点で融資話は白紙に戻されるからです。
このようなことから、停止条件は農地の転用売買や建築条件付き売買、などに利用されることが多くなります。このような売買の場合、売買が成立するまでに様々な条件をクリアする必要があります。例えばではありますが、農地の転売売買の場合、農地転用の許可が下りない可能性もあります。
ただし、建築条件付き売買の場合は停止条件も解除条件も大きな差がないことから両方が課せられることも少なくありません。また、停止条件が成就までに発生する内容においては
・手付金
・仲介手数料
などがあります。
このような金銭の受け渡しにも注意が必要です。
おわりに
いかがだったでしょうか。
以上が、融資を受ける際に注意すべき停止条件になります。融資を受ける際には停止条件と解除条件が課せられているのか?また、条件不成就の際の取扱いはどのようになっているのか?既に発生した手付金などはどのように扱われるのか?などを十分に確認し契約を締結することが大切です。
そして、停止条件と解除条件の違いにも注意する必要があります。停止条件とは、ある条件をクリアすることで法的効力が発生すること。解除条件とは、ある条件をクリアしたときに法的効力が消滅すること。この違いを踏まえ、融資の際には条件内容を確認することが大切です。
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