こんにちは！
みなさん、いかがおすごしでしょうか。
さて、最近は副業で収入を増やす人が増えていますが、税金のことを忘れていませんか？
20万円を超える副業収入がある場合には確定申告で税金を納めなければならず、それを怠ると余計なお金を支払って大幅に損するはめになります。
はじめに
しかし、実際のところどれほどの税金を支払わなければならないか、よくわかっていない人も多いのではないでしょうか。
今回は、税金計算の方法を解説していきます。ご自身の収入を元に、一度シミュレーションしてみましょう。
税金計算をシュミレーションして副業の収入を整理してみよう！
シミュレーションの前に～副業をしている場合の税金計算の方法とは？
①「所得額」を計算する
まずは、税額を計算するもとになる所得額を計算しましょう。複数の収入がある場合のパターンはいくつかあり、ケースによって、所得の計算方法が違います。今回は副業でよくあるパターンの「給与所得」と「雑所得」を取り上げて説明します。
まず、副業収入が「給与所得」にあたるパターンです。アルバイトやパートを副業としている場合がこれにあたります。計算式は以下の通りです。
「給与所得金額=給与総額－給与所得控除」
実際の収入から給与所得控除額を引いた金額が給与所得になります。また、給与所得控除額は収入金額によって異なります。控除額の計算式は、ここでは省略させていただきますね。本業と副業で1年間に得た給料を合計し、そこから給与所得控除を引いた金額が所得額になります。
次に、副業収入が「雑所得」にあたるパターンです。雑所得というのは、個人で収入を得てはいても事業の規模ではない場合の所得のことをいいます。ブログ広告収入や単発のデザイン報酬のように、小規模な収入や継続しない収入がこれにあたります。計算式はシンプルに以下の通りです。
「雑所得金額=売上－経費」
なお、雑所得でマイナスが出た場合でも、本業などの他の所得と通算することはできません。誤って合算しないように、注意しましょう。
②課税所得を計算する。
課税所得は、合計所得額から所得控除額を引いた金額です。①で所得額を計算できたら複数の収入源からの所得金額を合計し、そこから所得控除額を引きます。所得控除にはいくつか種類があります。
その中の「基礎控除」はすべての方が一律に適用され、控除額は48万円です。それ以外の代表的な控除としては、「扶養控除」、「配偶者控除」、「社会保険料控除」などがあります。
③税率をかけて、税金を計算する
②で計算した金額をもとに、それに応じた税率をかけます。最後に、課税所得に応じた所得税額控除を引きます。これで、税金の計算は完了です。
副業をしている場合の税金計算を例題でシミュレーション その1
では、例題を出します。
なお、今回適用する控除額、税率は以下の通りです。
○給与所得控除=給与収入× 20％ ＋ 44万円
○所得控除は基礎控除のみ=48万円
○所得税の税額=10%
○所得税額控除=9万7500円
○副業の経費=10万円
<問1>本業で200万円、副業としてアルバイトの収入が100万円ある場合の税金はいくらでしょうか？
回答
(1)本業とアルバイトの給与収入を合算します。
400万円 + 100万円 ＝ 500万円
(2)給与所得控除額を計算します。
500万円 × 20％ ＋ 44万円 ＝ 144万円
(3)給与収入から給与所得控除と基礎控除を引きます。
500万円 － 144万円 － 48万円 ＝ 308万円(課税所得)
(4)課税所得に税率をかけ、所得税控除を引きます。
308万円 × 10％ － 9.75万円 ＝ 21.05万円(所得税額)
所得税額は21万500円になりました。
副業をしている場合の税金計算を例題でシミュレーション その2
<問2>本業で200万円、フリマアプリでの副業収入が100万円ある場合の税金はいくらでしょうか？
(1)本業の給与所得控除を計算します。
400万円 × 20％ ＋ 44万円 ＝ 124万円
(2)給与収入から給与所得控除を引きます。
400万円 － 124万円 ＝ 276万円(給与所得)
(3)副業収入から経費を引きます。
100万円 － 10万円 ＝ 90万円（雑所得）
(4)給与所得と雑所得を合算し、基礎控除を引きます。
(276万円+90万円)－ 48万円 ＝ 318万円(課税所得)
(5)課税所得に税率をかけ、所得税控除を引きます。
318万円 × 10％ － 9.75万円 ＝ 22.05万円(所得税額)
所得税額は22万500円になりました。
おわりに
いかがだったでしょうか。
いかがでしょう？正確に計算できましたか？
税金の計算は難しく感じるかと思いますが、名に対して、「率つまり、割合」がどれぐらい掛かってくるのがポイントになります。その点を注視しながら、計算をしていくとよいかもしれません。
せっかくの稼ぎを無駄にしないよう、税金は忘れずに正確に納めましょう。
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